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訓民正音(Hunmin Chongum)のユネスコにおける記録遺産の定義についてユネスコより回答
훈민정음(Hunmin Chongum)의 유네스코에 있어서의 기록 유산의 정의에 대해 유네스코에서 회답

作成時間 : 2004-02-02 09:42 / ヒット : 6672
まず、私から事務局への問い合わせは下記の通りです。

---------------------------------------------
"** **" <****@*******。com>
2004/01/27 16:40
宛先 *******@*ext.go.jp

件名
ユネスコの記録遺産登録についてのお問い合わせ【20040127】


いつもお世話になっております。

ユネスコより、世界記録遺産として登録されている物件の登録対象について、
厳密な定義を確認させていただきたく存じます。
ご回答いただけますよう、お願いいたします。

確認事項は、下記の、訓民正音(Hunmin Chongum)という韓国国宝70号についての
登録です。

なお、ユネスコの登録についてのページは下記の通りとなっております。

http://www.unesco.org/webworld/mdm/1997/eng/korea_hunmin/korea_hunminchongum.html

「Name of the Documentary Heritage: Hunmin Chongum」

として登録されていますが、これは「訓民正音という書物」を記録遺産として登
録しているとの意図であると、一般的には認識されると思います。

しかしながら、韓国におけるメディア報道では、当該記録物件について、
「ハングルという文字が記録遺産と して登録された」とのニュアンスで
紹介がなされております。

重ねて確認いたしますが、[Name of the Documentary Heritage] は、
「遺産として扱われる文書名」の事であると思われます。

万一、「文字」を意図している場合は[character]等が妥当であり、
そうでない以上、この記録は、ハングル語(ハングル文字)ではなく、
あくまで「訓民正音という書物」を対象としているものであると
思われます。

しかしながら、訓民正音(Hunmin Chongum)は、過去においては、
「ハングル語」、という意味
(つまり、書物の題名ではなく、ハングルと言う文字そのもの)
という意味があり、これが韓国におけるメディア報道の混乱を助長させているものと
考えれられます。

本来的な記録遺産登録は、どちらの定義によってなされているのでしょうか。
今回、お応えできない場合は、どちらにお問い合わせをすればよいのか、ご教示いた
だければ幸いです。

非常にご面倒なお問合せをしてしまいましたことにつきましては、大変恐縮ではござ
いますが、ご返答をいただけましたら、幸いにございます。

よろしくお願いいたします。

※本件につきご返答いただけますようでしたら、
このメールのご返信にてお願いいたします


--------------------------------------------

ユネスコから回答あり。

--------------------------------------------
From: *****@*ext.go.jp
To: "*****" <****@*****。com>

Subject: Re: ユネスコの記録遺産登録についてのお問い合わせ【20040127 】

X-Mailer: ****************July 23、 2003
Sender: ****@*ext.go.jp
Date: Thu、 29 Jan 2004 22:33:58 +0900
X-****rack: Serialize by Router on ******/MEXT
(Release 6.0.******** | December 2、 2003)
at2004/01/29 22:34:00、Serialize complete at 2004/01/29 22:34:00


********* ****様

ご質問につきまして以下のとおり回答いたします。

「MEMORY Of the WORLD」事業(MOW)は、
○世界的に重要な文書遺産の保存を、 最もふさわしい技術を用いて促進し、
○重要な文書遺産に多くの人がアクセスできるようにし、
○文書遺産の存在及び重要性への認識を高めること、が目的とされた事業であり、
ここで言う文書遺産とは、
○映像・音声等により成り立っているもの、
○保存可狽ネもの、
○複製可狽ネもの、等を含みます。(もちろん本も含まれます。)

ですから、一般的には「訓民正音という書物」が登録されているものと思われます。
(もちろんその歴史的価値を含めて、ということですが。)
また、上記の「MEMORY Of the WORLD」事業(MOW)の定義には、
文字、言語というものは含まれません。


ただし、韓国国内委員会がどのような意図で瑞ソしたかは、当方では
なんとも垂オ上げられません。
さらに詳しくお知りになりたい場合は、韓国国内委員会に直接聞いていただく必要があります。
ご参考までに韓国国内委員会のHPアドレスを以下に記載いたします。
http://www.unesco.or.kr/eng/index.html

以上、よろしくお願い致します。

ユネスコ国内委員会事務局(文部科学省内)
TEL:03−****−41***(内線2**7)
FAX:03−****−3**9


---------------------------------------------

よって、ユネスコは、「ユネスコに登録されている訓民正音(Hunmin Chongum)」は、
本のことであり、ハングルと言う文字ではない、との見解を示しています。

「訓民正音」には、「訓民正音」という名前の本であると同時に、
「ハングル語、ハングル文字のことを意味する単語」でもあり、
それが、「ハングル語がユネスコに登録された」という誤解を招いた原因であると
思われます。

また、ユネスコ自体、私は歴史と言うものを評価したり、判断できるほどの
組織ではないと思っています。
ユネスコ=学会ではありませんから、ユネスコのような援助に基づいて成り立っている
団体が行っている評価に、過度に我々が反応する必要は無いでしょう。


しかしながら、「訓民正音」が、歴史的価値が非常に高い文書であることは、間違いありません。

韓国の方は、それを誇りに思って当然であり、今後も、「訓民正音」の原本資料を
大切に保管していただければと、わずかな期間でも歴史を学んだ人間である
私も心から思います。

ただし、それは、「ユネスコが登録した」というような権威的な判断が
もたらす誇りではなく、自分がまず、その資料を本当に理解した後で、
誰の権威にも頼らず、心から誇れるようなものであれば、と思わずにはいられません。

これは、自分自身にも、常に自戒をし、反省をしなければならないことでもあります。

これで、ユネスコ論争は終了しましょう。では。


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