緑茶とは発酵させない、緑色が残るように乾かしたお茶の葉またはお茶のことをいいます。緑茶は韓国人が伝統喫茶や家で最もよく飲むお茶で、ティーパックで市販されており、飲むのに便利です。緑茶は60~80℃で飲むのが身体によい成分を摂取するのによいとされています。韓国人は緑茶を利用し料理に色(緑色)を付けたり魚や肉類を調理する際添加し食品特有のにおいを消したりします。緑茶に含まれるカテキン(catechin)は食中毒や成人病を予防してくれます。また、緑茶はクッキーやケーキ、カキ氷、アイスクリームなどの味や色を付けるのにも使われます。韓国では緑茶を美容にも用いますが、緑茶で沐浴や洗顔をしたり緑茶の粉末を水やヨーグルトに溶かしパックとして使ったりもします。韓国のお茶文化は仏教や道教の影響で修養茶道として発達しました。韓国は昔から錦繡江山といい、津々浦々に行きわたりきれいな水があふれ、「きれいな水があって始めてよいお茶を入れることができる」という昔の教えの実践の場であり、お茶を飲みながら精神を純化し、お茶とお茶を味わう雰囲気を楽しみました。韓国では全羅南道・宝城や済州島、慶尚南道・河東が緑茶の生産地として有名です。祭りには宝城で開かれる茶香祭や河東郡で開かれる河東野生茶文化祭り、済州島で開かれる雪緑フェスティバルがあります。韓国人は普段乾燥させた緑茶の葉を沸かしたお湯に入れて飲んだりティーパックになった緑茶を飲みます。
* 入れ方 : 摘み取った茶の葉を加熱し水分を蒸発させ乾かします。加熱してパサパサの状態にし、湯を注いで飲みます。