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宗廟は朝鮮時代の歴代の王と王妃の霊牌(神位)を奉った儒教祠堂。宗廟は正殿と永寧殿からなる朝鮮時代の祀廟建築で、現在も儀礼が執り行われている韓国儒教の伝統を最もよく表した儀礼遺産です。その建築的価値などが評価され1995年12月に世界文化遺産に登録されました。
 
宗廟は祭礼のための建物であるためすべての建物が節制されたシンプルな技法からなっています。もちろん装飾や色彩、紋様などもごくシンプルに施されており、その中に必要な空間だけが存在しているといった感じを与えます。このような構成や構造、装飾や色彩のシンプルな美しさを持つ宗廟の建築的価値は厳粛な雰囲気と共に見る人に感動すら与えます。

現在、正殿には19室の龕に19位の王と30位の王妃の霊牌が奉ってあり、正殿の西側にある永寧殿には16室の龕に正殿から移された15位の王と17位の王妃、そして英王と妃の霊牌が奉られています。
 
宗廟祭礼は年に5回定期的に行われ、その他にも国に特別なことがある時、神霊にその事実を知らせるために行なわれました。祭祀が始まると王が直接各神室の前に出てきて4回大きく礼をして盃を捧げましたが、すべての霊牌に対して同じ儀式を繰り返しました。

 
また祭祀の時に演奏される宗廟祭礼楽は「保太平」と「定大業」という音楽を演奏しました。これは編鐘、編磬のような一般の雅楽楽器をはじめとして唐笛、太鼓、牙箏のような唐楽器と、テグム(横笛)のような郷楽器で編成され、独特の音調と荘重なリズムを持つ優雅な音楽です。現在宗廟祭礼は毎年5月の第1日曜日に朝鮮王朝の血統を受け継ぐ全州・李氏の子孫たちによって行われています。
 
宗廟は1394年に朝鮮王朝が開城から漢陽(現在のソウル)に遷都する時、現在の位置に置かれましたが、16世紀末に壬辰倭乱(文祿の役)の時に焼失し、その後宣祖37年(西暦1604年)に再建が論議され、先祖41年から工事に入り光海君が即位した1608年5月に再建されました。
 
宗廟の儀礼である宗廟祭礼は1462年に定形化された形態を500年以上ほとんどそのまま保存・維持し続けているという歴史的価値と、その手順や供える飲食や祭器、楽器や装飾物、音楽や舞踊などが完璧な調和をなす文化的価値が認められた韓国が世界に誇る総合儀礼文化だと言えるでしょう。
 
1995年12月 世界文化遺産登録