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海印寺は慶尚南道・陜川郡にある伽耶山の西南側の麓にあり、新羅哀荘王3年(西暦802年)に順応と利貞により創建された寺。通度寺・松広寺とともに韓国三大名刹の一つに数えられていますが、特にこの海印寺は高麗八万大蔵経を保管していることで有名です。
 
高麗八万大蔵経は、高麗末に蒙古の侵入により国土が焦土化するや、国土守護や危難克服などの意味を込め作り始められました。そして高宗23年(1236年)10月から38年(1251年)9月まで16年間の歳月をかけ、君臣と民衆が一つになって4番目の高麗大藏経である八万藏経板を完成させたのです。その後、太祖7年(西暦1398年)江華島の禅源寺にあった八万大藏経板はしばらくの間、漢陽の支天寺に移されましたがその翌年再び江華に移されました。このような経緯により海印寺が護国信仰の発祥の地となったのです。
 
この八万大蔵径は仏教の経・律・論の三蔵を集大成したもので、日本が大正新修大蔵経を作る時に見本とされたものでもあり、世界仏教研究の貴重な文献とされています。また中国にも逆輸入され英国・米国・フランス・ドイツなどの西欧先進国にも伝えられ、世界の仏教研究に大きな影響を及ぼしています。
 
現在、海印寺は75の末寺と14の付属庵を率いており、禅院、講院、律院などを有する叢林として韓国仏教の脈を形成しています。また、境内には大寂光殿を中心に冥府殿、應眞殿、独聖閣などが礼仏空間を形成しています。
 
高麗大蔵経を奉安した蔵経板殿は、蔵経の保管に求められる機能を除いては特別な装飾のない同じ様式の2つの建物が南北に並んでおり、建物自体も非常に特殊なものです。南側の建物は修多羅蔵、北側の建物は法宝殿と呼ばれています。
 
この大蔵経板は高麗時代に板刻されたために普通「高麗大蔵経」と言われていますが、板数が8万枚に及ぶことから「八万大蔵経」とも言われています。この大蔵経は世界仏教経典の中で最も重要で完全な経典として、その素晴らしい技術と卓越した美的価値を有する世界的文化遺産です。また建物の規模が正面15間、側面2間であるこの蔵経板殿は、どんな気候条件でも大蔵経板が腐蝕したり損なわれないようにするために15世紀に開発された非常に効果的かつ科学的な特殊構造で建てられた建築物です。よってこの建築物に奉安された大蔵経板は数百年が過ぎた今でも原型がそのまま正常に保存されているのです。
 
ユネスコはその当時の宗教、科学及び造形芸術の全盛期だった時期に作られた最高傑作として高く評価しています。
 
1995年12月 世界文化遺産登録